モーターグライダー(動力滑空機・通称モグラ)の準備です。
動力滑空機はグライダーの種別に属していて、グライダーですがエンジン(モーター)がついているため自力で離陸することができます。2名までしか搭乗できませんが、能力的には軽飛行機(セスナなど)とほとんど変わりはありません。陸地が見えているかぎり日本全国どこへでも飛んで行けます。またグライダーでもあるために滑空もでき、上昇気流でソアリングを楽しむこともできます。
まず最初に、航空身体検査を受けます。これはどこの医療機関でもよいというわけでなく、運輸省指定の医療機関でうけ、パスしなければなりません。私は羽田ビッグバード1Fの東京国際空港診療所で検査しました。
検査はあらかじめ予約が必要で、初心者であることを伝えると必要書類用紙は準備してくれます。当日は認印が必要です。
主な検査項目(動力滑空機)は次の通りです。
・練習許可申請用紙といっしょになった身体検査票の中にある問診票(かなり細かい)に記入します。
・検尿・血液検査・ヘッドフォンでの聴覚検査・胸部レントゲン検査
・視力検査(かなり細かい)・内診検査・眼球検査・色覚検査
・目を閉じて5mほどまっすぐ歩く検査・目を閉じて一本足の案山子検査
・心電図採取
です。
20分ほどで終わりました。普通の人ならだれでもパスすると思います。動力滑空機練習用で検査料は\13,940-(99/11現在)でした。
検査終了後1〜2週間ほどで結果が郵送されてきます。この申請書兼検査結果票を航空局に提出します。提出先航空局は住んでいるところにより違いますので注意が必要です。必要なものは・申請書(検査結果票)・申請料\1,400-(2000/04改定/郵送の場合は定額小為替)・本籍が確認できる住民票・3cmX2.5cm証明写真2枚・80円切手を貼った長形3号封筒です。
管制塔があるビルに航空局があります。
航空局へはビッグバードANA側到着ロビーから管制塔があるビルまで徒歩で行きます。ビルに入るためには身分を証明するものが必要です。
館内に入るとエレベータで5Fの総務課まで出向きます。ここで必要書類を提出し完了です。
1週間程度で操縦練習許可書が届きます。カードサイズのペラペラの紙をパウチしています。
航空特殊無線技士受験記
空を飛ぶことに必要な資格「無線従事者」の一つ「航空特殊無線技士」を受験しました。私は高校2年の時(約20年前^^;)に第2級アマチュア無線技士を取っていたので、難なく取れました。
試験は毎年3回(2月6月10月)行われ、試験内容は学科(法規・工学)と実技(電気通信術の欧文送話と受話)です。
学科試験は法規・工学から各12問四者択一で、マークシートに記入します。問題はほとんどすべて一字一句違わない既出問題からですので、4級アマを持っている方なら数日の暗記でできるでしょう。一般の人でも1週間程度の暗記でできると思います。
筆記試験は60分ですが、最初の30分は退出できません。ほとんどの人は最初の3分くらいで終わってしまう程度のものです。
ラジオ通信社発行・試験申請書付き・航空特殊無線技士受験ハンドブック
〒101 東京都千代田区西神田2-7-5-706 Tel03-5275-0049 Fax03-5275-0047
大利根飛行場でも販売しています。(たしか定価より安い)
電気通信術はアルファベットのみで数字記号以外のフォネティックコードを受信したり送信したりします。コードは運輸省指定のコードを使用します。
東京では学科の前に電気通信術の受話から始まります。「始めます。本文」で始まり「終わり」で終わります。1分間50字のスピードで約2分間で、受信するワードは5字づつのランダムのアルファベットです。最初の練習で「ちょっと早いな〜!」って面くらってしまいますが、慎重に聞いていけば難しいことではありません。
受話・学科が終わった人は答案用紙を受付で渡し、電気通信術送話に移ります。廊下で待機して、広い教室に3〜4人くらいづつ部屋の隅のほうで試験があります。今度は受話の反対です。試験用紙に書いている5字づつのランダムのアルファベットを試験官に向かって「始めます。本文」と言ってから送話します。あせらず確実に送話すれば大丈夫です。もし間違えたら、2〜3字戻って送話しなおします。終われば「終わり」と言います(言わなければ減点対象となるようです)。
1か月ほどで通知書が送られてきます。
受験した人は若い人が多く(大学生くらい?)、結構女性が多かったのが印象でした。
試験の詳しい内容については〒104-0053 東京都中央区晴海3-3-3財団法人日本無線協会 03-3533-6022、03-3533-6821(テレホンサービス)、http://www3.famille.ne.jp/~nichimu/まで。
合格してすぐ免許申請をすると、1ヶ月足らずで免許証が送られてきました。(最近早いっすネ!)
(昔のように「郵政大臣」ではないんですネ!)
申請時に必要な物は
(1)申請書(受験会場で是非買うよう職員の人にすすめられる)
(2)受験時に添付した写真1枚(なければ同じ写真2枚)
(3)医師の診断書(普通のお医者さんのでOK)
(4)本籍が表示されている住民票(無線協会の窓口で申請する場合で、運転免許証を提示すれば省略可)
(5)振込証明書((1)の申請書に添付されていて所定の申請料を郵便局で振込みます)
添付する写真は免許証に貼られそしてその免許証は一生使用するため、かっこよく写っていないと後悔します。^^;
これでエアバンドにも声を出すことができます。私は1999/3/21/0910JST 130.7MHzで、「オートネフラトサービス、こちらジュリエットアルファツースリーフォースリー、ラジオチェックお願いしま〜っす!」ってのが第一声でした。^^;
2000.6